家系図から気付くこと

徳を積まれたご先祖様

今年になってご先祖様のことをもっと知りたくなり、家系図を作ることにしました。そうはいっても祖父母も亡くなっておりご先祖様のことを聞くことが困難でした。そこで戸籍を遡って取り寄せて父方と母方の家系図を作ることにしました。

ようやく約200年前に幕末に生きていらっしゃったご先祖様を特定することができ、そこから私までの家系図も作ることができました。

その中でもずっと気になる女性がいました。それは私の曾祖母にあたる方で、とてもお優しい方ということだけ聞いていました。

その方の名前もわかり、最近、その方のことがなぜか頭に浮かぶようになりました。

その方は、昭和初期の貧しい時代にあって、近所で差別に合っていた方たちに対して、周囲のことは気にせずに面倒を見て、助けてあげていたことがわかりました。周囲の目は差別に対して同調しないこの女性のことを快く思わなかったようです。きっとその女性も批判されたり厳しいことを言われたのではないかと想像します。しかし、その女性は決して意思を変えずに、差別されていた弱い方たちに温かく接し続けました。

私は曾祖母の徳をとても尊敬しています。そしてその方の子孫であって良かったと思います。家系図を作ることでご先祖様のことをいろいろ知ることができました。そしてそれはご先祖様の供養にもなり、そして私自身にとっても何を大切にすべきかを気付かせてくれるものです。